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音羽山観音寺後藤住職の花だより - 観音寺は虫だらけ編 2023年9月上旬

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「ここにめずらしい蝶が来たのよ」と住職

 参道の入り口からミンミンゼミ、ツクツクボウシが競うように鳴いてにぎやかでした。参道途中の払堂からスズメバチが飛んできて記者を偵察しています。昨年「黒い物は敵だと思って襲ってくるわよ」と住職からアドバイスをもらっていました。今年はベージュ色の登山用上下と帽子を着用。お寺まで何度か偵察バチに会いましたがすぐに離れていきました。

 

 

仕方なく共存している 来て欲しくない虫たち

 

 いつもの台所に入ると、例年見かけるものがないことに気づきました。

 

 「ハエトリ紙でしょう?今年は付ける暇がなかったのよ。撮影(NHKのすてきにハンドメイド、JAの家の光)があったからね。なんか紙が昔に比べて色が薄くてネバネバが少ない気がするの。大きなアブが付いてもボトッて落ちるもの」

 

 観音寺ではアブを見つけるとハエタタキで瞬殺。ひと部屋に1つハエタタキを置いています。また犬のサクラが刺されてしまうので、犬小屋のそばに蚊取り線香を絶やさず置いています。今はもう9月。アブの出現もずいぶん少なくなりました。

 

 さて住職と庭に出てみました。

 

 玄関のところでゴリゴリという音がします。見上げるとイナゴがマコモダケの葉を削って食べていました。

 

かじりあとが多いマコモダケ

 

 「いろいろな虫がいるわね。イチジクの木も1本になっちゃったし。冬にね。小さい方のイチジクの木がポキッと折れてね。見ると中がスカスカだったの。カミキリムシにやられたみたいね」

 

 1本のイチジクも今年は実を1つしか付けなかったそうです。

 

 「それもいつの間にか落ちてしまって、食べそこなっちゃったの。探したらあるかもしれないけど」と残念なことになったそうです。

 

 

会えると嬉しい 来て欲しい虫たち

 

 オミナエシがみごとなので移動しました。

 

 「これ日本ミツバチじゃないですか?」

 

 指さして住職に聞いてみました。

 

やっと会えた日本ミツバチ

 

 「あら。本当だわ。日本ミツバチだわ。今まで姿を見せなかったけど、やっぱり山のどこかに巣を作っていたんだわ」

 

 2年続けて観音寺にあるハチの巣箱は空っぽのままでした。来春は期待できそうです。

 

 「もっともっと花を植えないとね。こんなんじゃ足りないわ」

 

 庭の花はたくさんあるように見えても、山に生えている花と比べると少ないのだとか。

 

 「わぁ。カマちゃんがいるわ」

 

 とつぜん住職が大きい声を出します。カマちゃんはカマキリのこと。住職が大好きな虫の1つです。

 

カマキリを見つけてニコニコ顔の住職

 

 「この間、アサギマダラが青色フジバカマにとまっていたのよ(アサギマダラ=フジバカマのミツを吸い長距離飛ぶ大型の希少な蝶)。うちのフジバカマはまだツボミだし、園芸品種の青色フジバカマでもミツを吸うのかなぁ?なんて思っていたのよ。そしたらアサギマダラの後ろにカマちゃんがいてね。捕まえようとしてたから『カマちゃん、それだけはダメ。捕らないで!』って言ってあわててカマちゃんをよけたの」

 

観音寺のフジバカマはまだツボミ

 

 住職が好きな虫、嫌いな虫がよく分かった1日になりました。夕刻になり参道を下ります。ミンミンゼミとツクツクボウシの鳴き声はなく、ヒグラシの鳴き声だけが大きく聞こえました。

 

 

 

音羽山観音寺

山の中にある尼寺。桜井市南音羽

JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。火曜日閉門。

17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門

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