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門 僕 神 社
〜乙女の頭と髪飾り表現?〜
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曽爾村今井、門僕神社の秋祭りで見られる特別な神饌(しんせん)には、頭(頭がい骨)を意味する「頭甲(すこ)」の名称がある。
とは言え、天頂に大振りのケイトウを乗せた形状が何を表しているのかははっきりしない。人身御供(ごく)の乙女(おとめ)の頭と髪飾りを表しているとも、出陣の際に舞を披露した女性の姿とも、はたまた稲を積み上げた形とも。神饌をながめるほどに、諸説が飛び交うのも分かるような気になる。
10数本のズイキ(サトイモの茎)を束ねたものが胴体となる。この周囲に半切したカキと丸モチを交互に木ぐしで刺していく。カキとモチの装飾は7、8段にわたる。現在は1つひとつ材料がやや大きくなり数が減ったが、もともとはカキ、モチともに100個近くが張り付けられていたらしい。
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神饌に華やかさを添えるケイトウ
(曽爾村今井の門僕神社で)
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てっぺんに大きく葉を広げ、深みのあるエンジ色をしたケイトウを付けるとぐっと華やかさが増す。出来上がった神饌は、下部に向かってゆるやかに広がっていて、円すい形に近い姿になった。
祭りの朝、社務所に持ち寄られた頭甲は8つ。旧村8地域の人々が1つずつ組み上げたものだ。高坏(たかつき)の上に置かれた神饌を前に、集まった人々は他と見比べ、ケイトウをより見栄えがするものと取り替えたりして最後まで形を整えるのに余念がない。神に味わってもらう食事は、見た目も美しい方がいいに決まっている。自慢の頭甲は70センチほどの高さ。地域によって形状や色彩が微妙に異なっているのも趣がある。
祭りが始まる。境内で演じられる獅子舞を横目に見ながら、裃(かみしも)を身につけた当屋(とうや)は、肩に頭甲を担ぎ上げると、扇持ちを従え「エイトー、ヤエトー」の掛け声とともに、社務所から本殿に歩を進める。
「牛の舌」「犬の舌」と呼ばれる平たいモチとともに神前に供えられたごちそうは、さらに輝きを増した。それは、村人たちが村の平安と五穀豊じょうが約束されたことを改めて感じる瞬間でもあった。

何を表現しているかには諸説ある頭甲
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