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経済

奈良県橿原市の佐藤薬品工業 自社製品売上比率50%目指す 4月から新商品の開発強化

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新しく作った「さとやく」ロゴと4月から販売する自社品を前に話す佐藤社長=橿原市観音寺町の佐藤薬品工業

社員からのアイデア250件超から商品化

 

 医薬品の製造販売などを手掛ける佐藤薬品工業(奈良県橿原市、佐藤雅大社長)は4月から、自社品の企画・開発・販売を強化する。自社品を全国のドラッグストアで販売し、2030年までに自社品売上高比率50%を目指す。

 

 同社は1947(昭和22)年4月に創業。医薬品の受託製造を中心に事業を展開し、内服固形剤の製造技術と品質管理を強みとする。2022年8月の現社長就任に伴い、30年に向けた経営基本方針「Vision“S”2030」を策定。「人々に親しまれるヘルスケアカンパニーへ」を掲げ、現在約20%の自社品売上高比率(対受託品比)を30年までに50%にすることなどを目指している。

 

 そこで、22年8月に社内で自社品のアイデアを募集したところ、社員から250件以上の応募があった。寄せられたアイデアを基に開発を進め、4月から順次、健康商品・医薬品・化粧品の分野で自社品の販売を始める。4月に「飲む美容液」、7月に「健康青汁」、9月に「美容スキンケア&美容ゼリー」を発売する予定。

 

 自社品は全国のドラッグストアで販売し、ECサイトも4月にフルリニューアルする。同社と自社品の知名度向上のため、「さとやく」ロゴを新しく作った。佐藤薬品工業を意味する「SYK」と「さとやく」の文字がデザインされ、自社品のパッケージなどに使用する。

 

 「自社品の売上高比率を伸ばし、社員の幸福を実現する会社にしていきたい」と佐藤社長(46)。「自社品を通じて、国民の保健衛生にますます貢献していく」と話す。

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