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奈良県の春日若宮おん祭「1000人お渡り」に無情の雨 規模縮小し、お旅所へ

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規模を縮小して行われたお渡り式=17日、奈良市の春日大社

 大和路の冬を彩る伝統行事「春日若宮おん祭」(国指定重要無形民俗文化財)のお渡り式とお旅所祭が17日、奈良市の春日大社で行われた。お渡り式は3年ぶりにコロナ禍前の規模に戻して開催する予定だったが、雨天のため、縮小規模での実施となった。

 

 おん祭は春日大社摂社、若宮神社の例祭。平安時代後期の1136年、関白・藤原忠通が天下泰平や五穀豊穣(ごこくほうじょう)を願って始めたとされ、今年で887回目となる。

 

 お渡り式は約千人の奉仕者と約50頭の馬が時代装束を着て、奈良市内を練り歩く予定だったが雨天のため、大幅に規模を縮小。植田良寿春日若宮おん祭保存会会長らを乗せた馬2頭と大名行列を合わせた約20人が一之鳥居からお旅所までの約300メートルを歩いた。

 

 20年に1度、本殿などを改修する式年造替を終えて初めてのおん祭となることから、お旅所の御仮殿の用材を6年ぶりに新調。お旅所祭では御仮殿前に設けられた芝舞台で、神楽や東遊などの神事芸能が奉納された。コロナ禍で制限していた一般観覧者も入場できるようにした。

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