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農のある風景

アイガモ農法(五條市) ■25■

一緒においしい米作り

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 アイガモに田んぼの草を食べさせて減農薬や無農薬で水稲栽培を行うアイガモ農法は、古くは安土桃山時代に豊臣秀吉が勧めたともいわれる。近年では昭和60年ごろ、富山県の農家で無農薬栽培の方法として実用的アイガモ除草法が出来上がった。

 アヒルは野生の鴨(かも)を人間が飼い慣らし家畜として改良されてきた。アイガモ(合鴨)はアヒルと野生の鴨の交配。アイガモも鴨も首が青いのが雄。野生種が強く出ると小さくて活発になり、アヒルが強く出ると大型でゆっくりとしたアイガモになるという。

 田植えの後しばらくしてから生まれたてのアイガモを購入し、水田に入れて飼う。ヒナを毎年購入するのは9月ごろアイガモも食肉用として出荷するため。トビやイタチ、タヌキなど天敵から守られて育てられたアイガモだが、水鳥なので食肉処理する際に羽が抜けにくく処理費がかかる問題がある。養殖アイガモを自然の野性に放すのは禁止されているため、成長したアイガモの処分が難しい。

 この方法がブームとなった15年ほど前から行っている五條市滝町の農業、玉置勝康さん(74)。約4000平方メートルの田んぼで今年も50羽を飼育している。「農薬を使うと私たち人間の健康にも悪影響があるため」と無農薬農法を実践する。

 今年も6月はじめに購入したヒナ鳥を放った。今月20日ごろまで飼育し、稲は9月20日ごろ刈り取る。無農薬で育てた稲(キヌヒカリ)は「味にこくがあり米本来の味が楽しめる」と人気。購入希望者は多いが減反の影響で昔に比べると収穫は減った。「これ以上収穫を減らしたくない。一人でも多くの人に食べてもらいたい」と話している。



【写真】本紙: 藤井 博信(日本写真家協会会員)

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