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農のある風景

かかし(明日香村) ■15■

棚田の里 並んだ「元気」

写真

 稲刈りシーズンを控え明日香村稲渕の棚田には数多くのかかしが並ぶ。この道は案山子路(かかしロード)と呼ばれ、棚田を縫う農道沿いに約60体の力作が田んぼを見守っている。石舞台古墳周辺や稲渕の棚田で行われる恒例の「彼岸花祭り」の催しのひとつ「案山子コンテスト」の作品。

 古来、お米と農村風景を守ってきたかかし。日本の原風景ともいえる明日香の景色を後世に残すには、明日香を愛する人々が主体になって取り組む必要があると、村が田んぼの風景の象徴「かかし」を募集し展示している。田園風景をつくろうと毎年行われている。

 「全国棚田百選」にも選ばれた稲渕地区には棚田オーナー制度がある。1区画100平方メートルの棚田を借り、田植えから稲刈り、脱穀まで自分ですることもできる。「案山子コンテスト」も棚田オーナーの作品が多い。

 今年は「元気」をテーマに子どもたちの遊ぶ姿や祭り、健康飲料の「○○レディ」などさまざまな作品が集まり観光客らを楽しませた(コンテストは9月22日に終了)。

 10月を前に吹く風も涼しさを増してきた。秋の気配が一層深まる。かかしは棚田が稲刈りを行うころまで立ち続ける。明日香の里は昔も今も多くの人たちによって見守られている。


【写真】本紙: 藤井 博信(日本写真家協会会員)

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