
奈良教育大教育資料館(奈良市)<旧日本陸軍第38連隊糧秣庫>
赤レンガに100年の歴史
▲赤いレンガの色が美しい奈良教育大教育資料館。
窓などに100年近い歴史を感じさせる
明治41年に当時の陸軍第38連隊の糧秣(りょうまつ)庫として建てられた。糧秣庫は兵士の食料や軍馬の飼料を調達、製造・貯蔵などをするところ。
現在の奈良教育大は当時の奈良連隊敷地内に建っている。現在も残るのは弾薬庫跡、酒保(軍の売店)への階段、南門・陸軍病院通用門跡、門柱などが残る北門跡、高射砲台として使ったといわれるレンガ積み建物跡、敷地北東隅の土堤など数多い痕跡がある。
▲県内では珍しいレンガ造りの建物。
当時の陸軍の面影が残る
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▲教科書などが展示されている第3室。
内部は内装が新しくされ明るい |
▲玄関から中を見る。
第1室には教職員による美術作品
が展示されている
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▲平成5年に資料館としてオープンする際、
大幅な改修が入り瓦や屋根組みも新しくなった |
奈良連隊は日露戦争後の軍拡により明治42年に歩兵53連隊として新設。同連隊の廃止で大正14年に京都歩兵38連隊が移駐。同連隊が朝鮮半島に移駐後、昭和16年に歩兵153連隊を編成、19年までに同連隊が朝鮮半島に移駐後、岐阜陸軍航空整備学校奈良教育隊を開設。1年5カ月で少年飛行兵約3070人、幹部候補生約600人など総計約4000人を教育した。翌20年に奈良航空教育隊(空565部隊)に改編、終戦を迎える。同年10月にアメリカ軍が接収。同32年に奈良学芸大(現奈良教育大)が登大路町から移転する。
糧秣庫の建物は、同地に奈良教育大が移転後、付属図書館書庫、工作実習室、書類・物品倉庫として使われ続けてきた。約100年の歴史を感じさせる赤レンガの建物。平成5年に教育資料館としてよみがえった。
ここは、日本の学制発足以降の奈良の初等・中等教育に関する資料を中心に、教育関係資料の収集・整理や展示・保管を目的としている。鮮やかな赤いレンガの建物に玄関から入ると内部は窓が埋められ内装が新しくされている。玄関奥は第一室で、同大学に在籍した教官の作品が飾られているほか、資料の閲覧コーナーもある。右手は第二室で同大学の歴史資料や県内小学校の資料を展示、奥の第三室は県内で使用された教科書などを並べている。玄関の左手は事務室や貴重品等収蔵庫になっている。
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DATA
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● 奈良教育大学教育資料館 ●
奈良市高畑町
資料館は月曜から金曜の午後1時から同5時まで開館
展示は常設展を中心に春、秋など年3回ぐらい特別展も開催
入館は無料
問い合わせは同資料館、電話0742(27)9297
※情報が古くなっている場合がございますので、ご利用の際は必ず事前にお問い合わせください。 |
写真・文 本紙・藤井博信 (日本写真家協会会員)
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