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やまと建築詩

天理大学1号棟 -旧天理外国語学校本館- (天理市)

築81年 まだまだ現役

 天理大学には人間学部、文学部、国際文化学部、体育学部および大学院がある。なかでも入学定員が350人と飛び抜けて多いのが国際文化学部。留学生のみの日本語コースや中国語、タイ語などのアジア学科、英米語をはじめドイツ語やロシア語などのコースを持つヨーロッパ・アメリカ学科の2つの学科を持つ。


MainPhoto

▲大正ロマンを感じさせる堂々とした階段は建物中央部に設置されている。
多くの卒業生の記憶に刻まれただろうこの場所は、
今も現役として活躍している一号棟の顔とも言える場所だ

 天理大学は今から81年前の大正14(1925)年に中山正善・天理教二代真柱が、海外伝道者の養成と外国語教育通じて豊かな国際感覚を持った人材の育成を願い、創設した天理外国語学校が前身。日本で最初の私学の外国語学校で、当時としては画期的な男女共学だった。昭和24(1949)年に文学部だけの新制天理大学として発足。平成4(1992)年に現在の体制が整った。

 この1号棟は、もと天理外国語学校の本館として大正15年8月31日、189日の工期を経て完成した。今年で81年を迎える校舎は、県内で最古級の鉄筋コンクリート造りの建物といわれている。鉄筋3階建て、一部4階建ての近世様式の建物で「スパニッシュ」の手法を加えモダンな洋館に仕上がっている。

▲3階の端にある広い教室。大きな窓から光が入る

▲窓枠に残る古い金具。
その朽ち方から建物の歴史が分かる

 当時は1階に校長室や事務室、2階に貴賓室、4階は展望室になっていたが、たび重なる改造で、現在は各階に小さな教室が11室と両翼部分に大きな教室が各一部屋ずつ設けられている。各教室は留学生を中心とした語学の授業で使われることが多いが、天理大の学生にはおなじみの教室といえる。

 建物中央を通る廊下は一部で両側に教室があることもあり暗い感じだが、各教室や階段室は大きな窓のおかげでとても明るい。建物は美しく使われており、まだまだ現役を続けそうだ。

▲今年で81年目となる天理外国語学校本館だった
天理大1号棟。県内の鉄筋コンクリート洋風建築の
最初期の建物で、一部4階建ての立派な校舎だ

▲建物両翼部分にある
階段。明るく古さを感じ
させない部分だ




DATA

● 学校法人天理大学1号棟(旧天理外国語学校本館) ●

天理市杣之内町1050

現在も大学校舎で教室として使用中。見学などの問い合わせは下記へ。

【問い合わせ】天理大学広報部:0743(63)8420

情報が古くなっている場合がございますので、ご利用の際は必ず事前にお問い合わせください。

写真・文 本紙・藤井博信 (日本写真家協会会員)


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