このページでは、Javascriptを使用しています


奈良新聞WEB トップへ戻る
 
←次へ 前へ→
やまと建築詩

田舎料理-草ノ戸-(奈良市)

茅葺き屋根輝く大和棟

 茅葺(かやぶ)きの屋根が美しい大和棟の民家を利用した日本料理店。茅は麦の倍の耐久性を持ち、手入れ次第では約50年の耐久性を持つといわれている。奈良大和路にふさわしい民家形式の大和棟。入り母屋造りで中央の茅葺き屋根の上に「堅魚木(かつおぎ)」や「烏(からす)おとし」の竿(さお)を乗せ、妻の片側の落とし屋根に「煙出し」を設けた豪壮なたたずまいをみせる。

▲夜、草ノ戸は淡い色のライトに照らされ夕闇に浮かび上がる。
回り続ける水車はこの店のシンボルともなっている

 西の京で明治時代に建てられたといわれる民家を昭和45年に現在地へ移築した。玄関から入るとドマで、右側はダイドコロ、左側は四間取りのザシキがあったようだが、現在は、ドマの右は厨房(ちゅうぼう)。左側は南側二間がテーブル席、北側二間は和室のレストランとなっている。

 西の京で明治時代に建てられたといわれる民家を昭和45年に現在地へ移築した。玄関から入るとドマで、右側はダイドコロ、左側は四間取りのザシキがあったようだが、現在は、ドマの右は厨房(ちゅうぼう)。左側は南側二間がテーブル席、北側二間は和室のレストランとなっている。

▲改装されて洋風になった客室。
大きなテーブルが特徴に

▲瓦屋根と茅葺き屋根が組み合わされた
大和棟住宅。屋根は昨年葺き替えられた

▲座敷の客間から裏庭が見える。
料理は人気の風流弁当「けんずい」


 レストランは昭和48年に開業。これまでに大きな改装を一度と、屋根の葺き替えを二度行っている。屋根は昨年6月に約30年ぶりに葺き替えを行い、黄金色に光る姿によみがえった。

 店内の長火鉢やつい立てなどは、経営母体の奈良パークホテルの箸尾達哉会長(79)が、自宅にあったものや、飛騨高山から集めたりしたものを飾った。なかでも入り口にある水車は飛騨高山で作ってもらったもの。「水はホテルやレストランの仕事で大切なもの。動くものは部屋や建物の静を引き立てるものとして必要なもの」との箸尾会長の持論に基づき設置したもの。いずれも心安らげる空間として人気が高い。



DATA

● 田舎料理 草ノ戸 ●

奈良市六条町151

レストランの営業時間は午前11時から午後9時まで。
定休日は水曜日で祝日の場合は翌日が休業。

提灯(ちょうちん)をかたどった重ね器の風流な弁当「けんずい」や薬草料理「やくじき」が人気。

【問い合わせ】
電話0742(33)3017

情報が古くなっている場合がございますので、ご利用の際は必ず事前にお問い合わせください。

写真・文 本紙・藤井博信 (日本写真家協会会員)


会社概要採用情報新聞購読出版情報個人情報保護特定商取引法に基づく表示サイトマップ