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やまと建築詩

村井家住宅(新庄町) ◎重要文化財

広大な敷地 堂々の屋敷

 新庄町で重文に指定されている民家は3棟あるが、すべてこの村井家。同家は代々庄屋を務めていただけあって、道に沿って茅葺(かやぶ)き切り妻造りの大きな門が堂々と建っている。特徴的な表門と主屋、内蔵の三点が、昭和43年4月に重要文化財として指定された。

▲水田の稲の緑が映える村井家表門。茅葺きの堂々とした門だ

 同家に伝わる古文書によると、主屋は元禄12(1699)年に棟上げを行い翌同13年に完成したと記録されている。内蔵は棟札によると元禄12年の完成。表門の完成は江戸後期と推定されている。

 茅葺きの表門をくぐると左手には北を正面とする主屋が現れる。東側が切り妻造りで西側が入り母屋造り、茅葺き、四面瓦葺き庇(ひさし)付きの堂々たる建物。入り口左手の格子は昔の女中部屋のあと。入り口を入ると建物の約半分が土間(ドマ)になっている。複雑に仕切られた居室部分は田の字形四間取りを発展させた食い違い型でミセノマ、ダイドコロ、ブツマ、ナカノマが並ぶ。さらに南側にはミナミドやネマが続く。

 主屋西側には内蔵が接続されている。道路からよく見える表門とは違って、主屋の全体や内蔵などはほとんど見ることができない。それでも、建ち並ぶ屋根などが道路から見え、広大な敷地に建つ同家の雰囲気が伝わってくる。

▲夕暮れの村井家。左手に白い主屋が見える

▲表門と主屋が直角に交わる

▲竹やカヤなど構造材が見える表門内部


▲大壁でしっくいを塗りこめた白い妻が主屋東側の特徴


DATA

● 村井家住宅 ●

新庄町南道穂189

見学は外観に限って可能

問い合わせは、村井家あてに郵便か電話で。
電話: 0745(69)2013

情報が古くなっている場合がございますので、ご利用の際は必ず事前にお問い合わせください。


写真と文 本紙・藤井博信(日本写真家協会会員)

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