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やまと建築詩

旧臼井家住宅(大和郡山市) ◎重要文化財

高取城下にあった町屋

 建築年代は明らかではないが、構造手法などから18世紀前期の建築と見られる。町奉行支配下の半商半農的な町であった高取藩植村家2万5000石の城下町、高取町上土佐(旧土佐町)にあった町家。

▲大きな開口部から光が差し込む「みせのま」

 臼井家は、伊勢から土佐に移り、旧高取城大手へ通じる道の北側に屋敷を構え、代々、屋号を「伊勢屋」と称していた。藩の公用伝馬(てんま)の役を務めるほか、酒やしょうゆの販売も行い、大年寄をも務めたと伝えられている。

 大和郡山市の県立民俗博物館に移築された同家は、切り妻造りで茅葺(かやぶ)きの主屋(おもや)と裏庭の2階建ての内蔵(うちぐら)。この蔵も建築年代は18世紀前半ごろとみられている。

 農家風の平面や外観を持つ主屋。「みせのま」「なかのま」は通りに面し大きい開口部と本瓦で葺かれた庇(ひさし)が商家らしさを見せる。入り口から入ると「どま」で右手には「しもみせ」、左手には「みせのま」「なかのま」「おくざしき」と続く。また、裏庭側には「だいどころ」「なんど」が続き、「おくざしき」から渡り廊下で内蔵に続いている。

▲茅葺き屋根など農家風の外観などを持つ主屋

▲茅葺屋根と本瓦葺(かわらぶき)の庇(ひさし)との
間に設けられた煙り抜き部分



DATA

● 重要文化財 旧臼井家住宅 ●

大和郡山市矢田町545(県立大和民俗公園内)

民家は入館無料で見学時間は午前9時から午後4時まで。
休館日は毎週月曜日と年末年始など。
民家内での写真撮影は事前に民俗博物館窓口で手続きを。

【問い合わせ】
民俗博物館、電話:0743(53)3171

情報が古くなっている場合がございますので、ご利用の際は必ず事前にお問い合わせください。

写真・文 本紙・藤井博信 (日本写真家協会会員)

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