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やまと建築詩

奈良市ならまち振興館(奈良市)

「大正」が漂う社交の場

 この家は、奈良の伝統産業、蚊帳を製造していた勝村商店の分家として大正初期に建てられた。2階の応接間に面影が残るように、当時は社交の場としても利用されていたという。戦後、苗加(のうか)氏が医院を開業。地域の人たちに親しまれた建物だった。

 平成7年度から奈良市ならまち振興館としてならまち振興財団の事務局を設置するとともに、地域住民や市民の国際文化の相互理解や地域文化の振興に寄与する施設として活用されている。


写真

▲夕暮れの奈良市ならまち振興館。和風建築に洋風を取り入れた建物。
特徴的な大きな窓から明かりが庭にこぼれ出す

 同財団は、行政と共にまちづくりの担い手である住民を支援するサポーターの役目を担う。「ならまち」での地域文化の振興や活性化のための事業や調査広報などの拠点。奈良市から委託を受けた文化施設の管理運営を行う。現在、ならまちセンターやならまち格子の家、音声館、名勝大乗院庭園文化館、ならまち振興館、奈良工芸館など市の施設を管理運営している。これらの事業で歴史的な町並みや建造物を保存し、ならまちの活性化を図り市民文化の総合的な発展に寄与することを目的としている。


階段

▲洋館を思わせる階段。
ここにも大きな窓が

玄関から見る前庭

▲畳敷きの玄関から前庭を見る

2階洋間

▲大正モダンを感じさせる2階洋間。 現在は友好姉妹都市などから贈られた品々を展示

 通りから前庭に入ろうとすると蔵が目に入る。この蔵は建物の中庭にも面し、畳敷きの玄関を抜けると現れる長い廊下からも中庭越しに見ることができる。1階は、同財団の事務局として使われている。見学は玄関脇の階段を上り2階へ。2階の洋間では奈良市が友好提携都市などから贈られた品々を展示。また、和室二間もある。建物を貫くように延びる廊下などの窓は広く明るい。


DATA

● 奈良市ならまち振興館 ●

奈良市井上町11

2階は見学自由で、入館無料。
開館時間は午前9時から午後5時。
休館日は毎週月曜日。月曜が祝日の場合は翌日。12月29日から1月3日まで。ほかに夏季休館日もあり(不定日)

【問い合わせ】
同振興財団、電話:0742-27-1820

情報が古くなっている場合がございますので、ご利用の際は必ず事前にお問い合わせください。

写真と文 本紙・藤井博信(日本写真家協会会員)

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