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田野瀬、地盤軸に優位 - 前川、所 支持拡大図る/17衆院選 終盤の情勢-3区-

2017年10月20日 奈良新聞

▽3区(大和高田市、橿原市、桜井市、五條市、御所市、葛城市、宇陀市、宇陀郡、高市郡、吉野郡)

 今回から、区割りの変更にともなって県内の8割を超える広大な面積を占めることになった3区。旧4区の地盤を軸に3選を目指す自民党前職、田野瀬太道(43)が優位に立つ。公示直前に2区から“国替え”となった希望の党新人、前参院議員の前川清成(54)が追う。共産党新人、所進(38)は地元の大和高田市を中心に、党支持者以外の層にも拡大を図る。

 田野瀬は、初当選時に父・良太郎から引き継いだ旧4区を基盤に支持を固める。各市町村長が支援。陣営は「人員は前回選挙よりも多い」とし、体制固めに余念がない。

 新たに編入された旧3区の大和高田、葛城、御所3市では、16日に演説会を開催。旧3区から比例単独に回った自民党前職、奥野信亮や石原伸晃前経済再生担当相も来援。各会場は盛況をみせ、着実に浸透を図っている。

 また優勢ムードが伝えられる中、陣営は「引き締めている」と上滑りを警戒。19日夜の橿原、桜井両市の演説会には岸田文雄自民党政調会長を迎え、最終盤の機運を盛り上げた。

 前川は、民進党解体による希望の党へのくら替え、公示直前の2区から3区への国替えで、出遅れた感は否めない。ただ「街頭宣伝の反応は良い」と陣営。出身地の橿原市を中心に支持を広げ、地方議員や、推薦を受ける連合奈良が支援する。

 自民優勢の報道については、支持者の中に投票を棄権するムードが広がるのではと危機感も。希望候補を強調せず、「前川本人の人柄や参議院での実績を押し出していきたい」(陣営)との姿勢を強める。

 今後は橿原、桜井、大和高田などの市部を中心に宣伝。19日には橿原に前原誠司民進党代表を迎えて初の大掛かりな街頭演説も行い気勢を上げた。

 所は、19日に共産党の大門実紀史参院議員が再度応援に駆けつけて決起集会を開くなど、地元・大和高田市が一貫して最重点地域。同市内で、国政選挙、県議選でも届いたことがない1万票獲得を狙う。

 宇陀市や橿原市では新社会党、市民団体との連携があり、一部中南和地域で手応えを得る。陣営は「これまで取り組んできた野党共闘の成果を感じている」と話す。

 政策では9条改憲阻止など安倍政権との対決姿勢を鮮明に訴える。「旧民進党の支持者や穏健の保守の受け皿になれると思う。うちの政策をはっきり訴えていく」(陣営関係者)と票の上積みを図る。

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