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国原譜

沖縄県が「本土復帰」を果たした昭和47…

 沖縄県が「本土復帰」を果たした昭和47年5月15日。自身は当時、学生だった。沖縄について何も知らないのに、友人らと論議していた。

 この年はさまざまなことがあった。2月に連合赤軍の「浅間山荘事件」、3月には高松塚古墳の極彩色壁画発見。ベトナム戦争が泥沼化していたのもこの年だ。

 以前にも触れたことがあるが、石原慎太郎・元東京都知事は30代の頃にベトナム戦争を取材。「他人の戦争を覗(のぞ)くという異常な体験」が政治活動の原点となった。

 石原さんが説いたのは、簡単に言えば「自分の頭で考え、自分の言葉で語ること」であり、「国民的に一致できる政治とは何か」だ。わが国(祖国)を総体として把握したいという思いだ。

 沖縄とベトナム戦争は切り離せない。それを踏まえて石原さんは自分なりに政治への道を進んだ。それが国民的に一致できるものだったかどうかは別にしてもだ。

 沖縄について国民的に一致できる展望は開けるのかどうか。太平洋戦争、朝鮮戦争、ベトナム戦争などの歴史を踏まえながら、あらためて「5・15」の意味を考えたい。(北)

 

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