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くずし字解読にスマホ版 - 木簡などより高度に解析 汚れを取り除くアプリも

2017年3月17日 奈良新聞

新たに開発されたMOJIZOのスマートフォン・タブレット版の画像=奈良市佐紀町の奈良文化財研究所

 奈良文化財研究所(奈良市)と東京大学史料編纂所(東京都)は、きょう17日午前10時から、難読文字を画像から検索する木簡・くずし字解読システム「MOJIZO(モジゾウ)」のスマートフォン・タブレット版を公開する。併せて木簡や古文書の汚れなどを取り除く画像処理アプリ「MOJIZOkin(モジゾウキン)」も開発。携帯端末のカメラを使用し、どこでも手軽に精度の高い解析結果を得られるようになった。

 モジゾウは奈文研と史料編纂所が共同開発し昨年3月から公開。解析したい文字画像(1字分)を入力すると、奈良時代から江戸時代までの文字資料約3万画像約6000文字種の中から、類似度が高い順に文字が表示される。

 これまでもスマホなどの携帯端末で使えたが、画面が小さいために使いにくかった。そのため、解析結果の表示を8文字から6文字に変更するなど、小型画面サイズに合わせてデザインを変更。携帯端末で使用する場合の利便性を向上させた。

 一方、モジゾウキンは、木簡や古文書などに特化した画像処理アプリ。文字の周りの汚れや背景の木目を取り除いたり、文字部分の墨を加えるなどして画像を鮮明にした後に、モジゾウで解析するとより高い精度の結果が期待できるという。これまではパソコンの画像処理ソフトを使用しなければならなかったが、携帯端末でも手軽にモジゾウを使用できるようになった。

 このほか、モジゾウには英語や中国語など外国語案内も新たに追加された。

 奈文研などによると、モジゾウのアクセス数は今年2月末までに22万3533件で、専門家だけでなく一般の人も活用。公民館などで行う古文書教室のほか、刀の銘文を読みたがる「刀剣女子」から問い合わせがあるという。

 渡辺晃宏・奈良文化財研究所史料研究室長は「スマホなどで使いやすくしたことで、多くの人により広く親しんでもらえれば」としている。

 モジゾウのURLは、http://mojizo.nabunken.go.jp/。モジゾウキンのアプリはiPhone用のみ。アップルストアで無料配布している。

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