注目記事山下県政 世論調査の全結果掲載

国原譜

見てくれが良い外観にだまされたことは多…

 見てくれが良い外観にだまされたことは多い。堅固に見えた建物も、地震が起きてボロを出し、手抜き工事が発覚することは何度も目にしてきた。

 奈良市の新斎苑(火葬場)問題で、仲川元庸市長は来月2日から始まる9月定例議会に、計上する予算案に調査費などを盛り込むという。

 同市横井町の山林に計画しているもので、地元住民の同意がないままだ。3月議会で予算修正され、事実上の否決となった案件で、半年たって改善されたようには思えない。

 合併特例債の有効期限は32年度末だが、当初の計画から大幅に遅れており、事業完了があやぶまれている。「極力全体の工期を圧縮する」との考えだが、新斎苑を作ればいいというものではない。

 現在の斎苑が100年も続いたことを思えば、100年先を見越した斎苑であってほしいと思う。進入路ひとつをとっても、手抜きは許されない。

 市長も議員の先生方も、任期の残りはあと1年を切った。市民に開かれた論議のなかで、市民が「なるほど」といえる答えを出していただきたい。9月議会を注目する。(治)

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