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国原譜

参院選がまだこれからというのに、次期衆院…

 参院選がまだこれからというのに、次期衆院選が早くも話題に上る。参院選との同日選、年内、今年5月といろいろ飛び交っているらしい。

 理由としてささやかれる第一は、安倍晋三首相の改憲意欲。既に首相も改憲について言及しているのだから、衆院解散のタイミングを探っているのは確かだろう。

 自民党は既に、平成24年4月に決定した「日本国憲法改正草案」を持っている。おおさか維新の会も対案を出す構えだ。改憲、護憲のほか「選憲」などもあるという。

 次期衆院選の大きな焦点となるのが憲法だとしたら、有権者もじっくり各党の考え方を研究しなくてはならない。まず手元にあるのは現憲法と自民党の改正草案だ。

 双方の違いはいろいろあるが、例えば自民党案は現行の第97条を削除している。「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は…侵すことのできない永久の権利…」とある部分だ。

 なぜ削除しているのか。基本的人権についての考え方の根本が問われる。衆院の議員定数問題も大事だが、憲法をめぐる国民的論議は「国家とは何か」を考える最重要事だ。(北)

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