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国原譜

ここ数年、山の遭難が増えている。警察庁…

 ここ数年、山の遭難が増えている。警察庁の集計では昨年の発生が全国で2293件。過去最多だった前年を、さらに121件上回ったという。

 県内でも38件の事故が起き、死者と行方不明者は計7人に達した。遭難の原因は色々だろうが登山者の増加が背景にあることは間違いなさそうだ。

 団塊の世代ら厚みを増すシニア層が、アウトドアブームの原動力になっているのだろう。戸外のレジャーや軽スポーツを楽しむのは健康にも良いが、それが事故につながっては元も子もない。

 特に最近はゲリラ豪雨など、街でも身の危険を感じるほどの天気変化に遭うことがある。そこが自然の中なら、低山だったとしても気は抜けない。

 また熱中症にも要注意。もう遠い記憶だが、中学生のころ一人で金剛山に登って道に迷い、なぜか意識がもうろうとし始めて最後は斜面を滑り落ちた経験がある。あれは恐らく熱中症だった。

 同症状で救急搬送された人は今季、6月21日現在で県内84人。少しの油断から体調を崩す人も少なくない。手軽に登れる低山は暑さも厳しいだけに十分注意して臨みたい。(松)

 

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