国原譜
「ご予約の方ですか」。店の扉を開けて開…
「ご予約の方ですか」。店の扉を開けて開口一番そう言われるのはあまり気分の良いものではない。敷居の高いレストランではなく、居酒屋の話。
週末など、何回通っても予約なしには座れないだろうと思う店もある。足を運んだ客を断る店もつらかろう。
先日、奈良市内の居酒屋を開店間もない時間に訪れた。カウンターだけの店内は半分ほどの席が空いている。よかったこれは入れると思ったところ、「ご予約でいっぱいでして」とあっさり振られた。見るからに満席なら扉を閉めて帰るだけだが、ぬか喜びの落差が悲しい。
インターネットに人気店の情報が流れる中、名店扱いされる居酒屋事情は随分変わってきたように思う。予約が予約を呼び、それが当然になる。
大型店は別にして、居酒屋はふらりと立ち寄る気安さも魅力のはず。1人、2人の予約は野暮なように思うのだが、それなら平日に行けと言われそうだ。
サクラの開花とともに春の観光シーズンがやってきた。居酒屋に限らない。いつもの街で、旅先で、ふらりと立ち寄って自分なりの名店を見つけるのも悪くない。(増)
週末など、何回通っても予約なしには座れないだろうと思う店もある。足を運んだ客を断る店もつらかろう。
先日、奈良市内の居酒屋を開店間もない時間に訪れた。カウンターだけの店内は半分ほどの席が空いている。よかったこれは入れると思ったところ、「ご予約でいっぱいでして」とあっさり振られた。見るからに満席なら扉を閉めて帰るだけだが、ぬか喜びの落差が悲しい。
インターネットに人気店の情報が流れる中、名店扱いされる居酒屋事情は随分変わってきたように思う。予約が予約を呼び、それが当然になる。
大型店は別にして、居酒屋はふらりと立ち寄る気安さも魅力のはず。1人、2人の予約は野暮なように思うのだが、それなら平日に行けと言われそうだ。
サクラの開花とともに春の観光シーズンがやってきた。居酒屋に限らない。いつもの街で、旅先で、ふらりと立ち寄って自分なりの名店を見つけるのも悪くない。(増)