注目記事山下県政 世論調査の全結果掲載

国原譜

予想通りというか残念というか、総選挙の…

 予想通りというか残念というか、総選挙の投票率が戦後最低となった。なぜ解散なのか争点がはっきりしないうえに、あわただしい師走で選挙ムードは低調なままで終わった。

 「支持政党はあります。しかし、小選挙区ではその政党から候補者がなかった。だから小選挙区は白票」。何十回も電話アンケートの聞き手となってきたが、きっぱりと「白票」と聞いたのは今回が初めてだ。

 県の4小選挙区は、いずれも立候補は3人。何人かの県民から「投票はしたい。でも、気に入った候補者が自分の選挙区にいない」との声を聞いた。

 過去は美化されるというが、県の衆議院議員定数が5だった時代が懐かしい。自民、社会、公明、民社、共産各党の候補者があり、選択肢は今よりは多かった。

 それに、比例区の復活当選制度が、個人的に納得いかない。有権者から選ばれなかった人が、政党の力や名簿順位で生き返るのは。

 筆者のような考えは、いまや少数派かも知れないが、議員定数是正とともに選挙制度の改革を実行しなければ、投票率は下降線をたどる一方ではないだろうか。(栄)

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