国原譜
NHKの朝ドラ「花子とアン」が先週終わった。このところ…
NHKの朝ドラ「花子とアン」が先週終わった。このところ朝ドラは好調で、今回も平均視聴率は21・6%(関西)だったという。
語りの美輪明宏さんが発する「ごきげんよう、さようなら」は、物語の状況に合わせて毎回トーンが違い、あらためて美輪さんの存在感、また日本語の表現の奥深さを感じた。
最終回で花子が「赤毛のアン」を紹介するシーンで「…曲がり角の向こうに、美しい景色があればいいが…」というセリフがあった。何気なく聞いていたが、女性脚本家からのメッセージのように聞こえた。
安倍首相の再登場以来、かつてない勢いで秘密法や集団的自衛権の話が進み、「イスラム国」の出現などで世界情勢は緊迫し続けている。高齢者の女性からの投書には「いつかきた道」を危惧するものが増えた。
いわば日本は今「曲がり角」を迎えているように思われる。その先に平和という美しい景色があればいいが、といった願いを込めたのではないか。
そんな折、土井たか子さんの訃報が届いた。平和と憲法にこだわり続けた、女性史、政治史に名を残す巨星であった。合掌。(恵)
語りの美輪明宏さんが発する「ごきげんよう、さようなら」は、物語の状況に合わせて毎回トーンが違い、あらためて美輪さんの存在感、また日本語の表現の奥深さを感じた。
最終回で花子が「赤毛のアン」を紹介するシーンで「…曲がり角の向こうに、美しい景色があればいいが…」というセリフがあった。何気なく聞いていたが、女性脚本家からのメッセージのように聞こえた。
安倍首相の再登場以来、かつてない勢いで秘密法や集団的自衛権の話が進み、「イスラム国」の出現などで世界情勢は緊迫し続けている。高齢者の女性からの投書には「いつかきた道」を危惧するものが増えた。
いわば日本は今「曲がり角」を迎えているように思われる。その先に平和という美しい景色があればいいが、といった願いを込めたのではないか。
そんな折、土井たか子さんの訃報が届いた。平和と憲法にこだわり続けた、女性史、政治史に名を残す巨星であった。合掌。(恵)