特集2024年春の高校野球奈良大会速報

国原譜

登山本のベストセラー、深田久弥の「日本百名山」には…

 登山本のベストセラー、深田久弥の「日本百名山」には県内から大台ケ原と大峰山の2座が登場する。北から数えて90、91番目。

 国内の著名な山を網羅しているとはいえ2千メートル級以上の山が多く、西日本は少ないという声もあるが、選定は苦労したはずだ。あくまで本人が登った山なら文句は言えまい。

 それでも大台、大峰が選ばれているのは誇らしい。信仰の山として仰がれてきた歴史に対する敬意であろう。深田は「品格・歴史・個性」が兼ね備えていることを名山の条件とした。

 突然の噴火で大騒ぎになっている御嶽山も、百名山に登場する。ニュースに写る山頂には鳥居が立ち、社殿も見えるので厚い信仰の山なのだろう。

 「山は魅力的であるが、危険と隣り合わせ。道迷いや滑落、転倒のほかにもクマ、イノシシ、スズメバチ、マムシ、ヒルなど出遭いたくないものがいる」と書いたのは五條市の小林昭生さん。

 小社刊の「65歳から登った関西・近畿百名山」の著者は「欲張ってはいけない」と葛木神社の一言主大神に「132座、無事完登」のみをお願いしスタートしたという。(コ)

特集記事

人気記事

  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド