注目記事山下県政 世論調査の全結果掲載

国原譜

昨日の朝、久しぶりに佐保川沿いを歩いた…

 昨日の朝、久しぶりに佐保川沿いを歩いた。日曜日の大雨のせいか、すっかり水がきれいになり、コイがうれしそうに泳いでいるように見えた。

 弱々しいセミの鳴き声は、猛暑の夏の終わりを告げているかのようにも思えた。代わって、ハグロトンボや赤トンボが静かに飛び交い、季節の変わり目を感じさせた。

 子どもたちにとっては、長い夏休みも気がつけばあと残すところ数日。慌てて宿題と格闘中、といった家庭も多いことだろう。昔は夏(休み)の友、絵日記、作文、図画工作…、今はどんなラインナップなのだろうか。

 暑さ続きだけではないが、このところ頭が働かなくなっていた。だが、18日付第1社会面「こまどり」で紹介されていた作家・五木寛之さんの講演会での話は印象に残った。

 五木さんは自殺者数が多い日本の現状について「心の戦争の真っただ中にいる。うつの問題が大きくなっている」と指摘。「人間は楽しさと悲しみの中で生きる矛盾した存在で、両方を忘れないことが大切」と語ったという。

 世の中は矛盾だらけ。追い込むのは、宿題や勉強だけにしたい。(恵)

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