注目記事山下県政 世論調査の全結果掲載

国原譜

前川佐美雄は、葛城市忍海の出身で歌誌「…

 前川佐美雄は、葛城市忍海の出身で歌誌「日本歌人」を創刊した。若くして先駆的な活動を展開した歌人として知られる。芸術院会員でもあった。

 初の甲子園出場を決めた県立桜井高校の校歌が、前川の作詞であるのを28日の決勝戦テレビ中継で知った。作曲は多くの愛唱曲を作った平井康三郎である。

 平井は、古い人なら「平城山(ならやま)」の曲でおなじみだろう。北見志保子が「人恋ふは悲しきものと平城山に…」と詞に詠んだ。JR平城山駅にもこのメロディーが流れていた。

 さすが女学校以来110年の伝統だと感心したが、この北見、平井コンビは畝傍高校の校歌も作っている。さらに平井の曲は奈良大学、高田高校、県内小中学校十数校に及ぶ。

 さて桜井高の校歌は「常盤(ときわ)のみどり 三輪山の辺に つどひて われら学びに生くる 清しき胸に すゞしき眉に…」と清新の気を高らかに歌った格調高いものだ。

 全国に幾千とあろう名曲、名歌も、時と所を得て万人に聞いてもらえる機会は少ない。来月開幕する甲子園の全国大会で桜井高の校歌が聞けるのが楽しみだ。(コ)

 

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