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国原譜

春日山原始林は世界遺産「古都奈良の文化財…

 春日山原始林は世界遺産「古都奈良の文化財」の代表的な資産だが、コナラなど広葉樹が集団枯死するナラ枯れ被害が心配されている。

 2日にあった春日山錬成会夏ノ峰でも、参加者から木が枯れているのが気になったと声が上がった。そういえば、道中や若草山周辺で幹にビニールを巻き付けた木を見た。

 3月の山行では見かけなかったので、行政も害虫防除に乗り出しているのだろう。体長4・5〜5センチのカシノナガキクイムシという甲虫だ。白神山地も被害に遭っているらしい。

 林野庁のデータによると、平成22年度をピークに日本海側を中心とした全国の被害は減っているのに、24年度(速報値)では県内の被害は前年度の3倍になっている。

 民有林も含めた調査が進めば、被害実態はなお広がるかもしれない。「ナラ枯れ」などという言葉からも、観光奈良の前途を呪(のろ)うようで縁起が悪い。

 たまに登る山で英気を養い、神気に触れる喜びは代えがたい。ましてそれが世界遺産の山ならなおさら。せっかくの木が枯れるのは自然が発する何かのサインと見るべきだろうか。(コ)

 

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