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国原譜

昨日は「文化財保護の日」。法隆寺金堂火…

 昨日は「文化財保護の日」。法隆寺金堂火災による国宝壁画焼損を機に1月26日の「文化財防火デー」が制定されたことはよく知られているが、昭和25年のこの日、文化財保護法が公布されたことは、あまり知られていないようだ。

 30日付5面の特集企画紙面では、法隆寺薬師坊庫裡(斑鳩町)と長福寺本堂(生駒市)の保存修理の様子などが紹介されていて、法律の意味を知ることができた。

 文化財保護という観点では、明治時代の廃仏毀釈(きしゃく)という愚かな国策による混乱と、それに伴う宝物の流出は、残念のひとことなどでは片付けられない国家的損失であった。

 先日のぞいた特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」(大阪市立美術館)では、奈良にゆかりの物も数点見られ、その思いをさらに強くした。

 快慶作「弥勒菩薩立像」は興福寺伝来、と書いてあった。重命筆という鎌倉期の「四天王像(四面)」は、天理の(内山)永久寺真言堂ゆかりのものだった。

 一方、奈良博では、入場者の寄付金270万円で収蔵仏の修理も始まる。お宝は大事に、後世へと伝えたいものだ。(恵)

 

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