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国原譜

大阪駅北側の再開発地域「うめきた」に、…

 大阪駅北側の再開発地域「うめきた」に、266もの店舗や研究機関で構成される「グランフロント大阪」が開業した。連休を利用して早速出掛けた読者もおられるだろう。

 初日の来場者は午後9時までに32万人というから驚く。奈良市の人口に匹敵する人々を、わずか1日で吸い寄せた。

 カタカナで始まる駅前再開発ビルは県内にもある。都心の巨大施設とは比べようもないが、平成3年にオープンした桜井駅前の「エルト桜井」とJR奈良駅前の「シルキア奈良」を思い出した。

 市の出資会社が経営し、駅前活性化の核になると期待されたが、目算は大きくはずれて専門店の撤退が相次いだ。客足が伸びなかったことはもちろんだが、「エルト桜井」では賃料の高さも影響した。

 郊外型の大型ショッピングセンターの誕生で、中心市街地の活性化はさらに難しくなっている。近鉄、JR両奈良駅を結ぶ三条通りの商店街でも、人通りが減ったと聞いた。

 地元の顔が見える商店街を歩くのは楽しいものだ。再開発ビルも結構だが、買い物客にもまれて熟成された「味」を大切にしたい。(増)

 

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