特集2024年春の高校野球奈良大会速報

国原譜

毎日朝晩、寒い日が多いが、すでに早春を…

 毎日朝晩、寒い日が多いが、すでに早春を迎えているのが分かる。時折、雨の朝が暖かい。きのうの奈良市内は午前中に雨が上がり、日差しもあった。

 佐保川の堤にはビワ、水仙の冬の花とともに紅梅、白梅が咲き始めた。「川路桜」の老木のつぼみもやや膨らむ。冬が混じった春である。

 一条高校の正門横でも紅梅、白梅が咲き始め、近づくと甘い香りがする。この日は公立高校の特色選抜試験の合格発表日。校庭のあちこちに合格者の笑顔があった。

 〈東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ〉道真公の歌が思い浮かんだ。

 歌の趣旨とは違うが、高校入試は“15の春”の大事な節目。ただ、これで人生のすべてが決まるものでもない。不合格でも新たな一歩を踏み出す気持ちの切り替えを、梅の花に託したいと思った。

 県庁では副知事の稲山一八、杉田憲英両氏が退任する。中央へ帰っても奈良の応援団としてこれからも力を貸してほしい。中央官庁に戻ってからも奈良マラソンの前身の大仏マラソンに毎年出場した人がいた。それほど、奈良は格別なのだろう。(水)

特集記事

人気記事

  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド