国原譜
日中の日差しは、まだまだきついが、朝夕…
日中の日差しは、まだまだきついが、朝夕はかなり涼しくなってきた。セミの鳴き声も次第にかぼそくなり、赤トンボが乱舞する季節となった。
宇陀などの山間地域の田んぼはかなり色づいて、実りの秋へと移りゆく時節の到来を教えてくれる。
一方、県南部では、台風12号による豪雨被害から1年を迎えた。死者14人、行方不明者10人という甚大な被害だったが、復旧工事が進む一方で、いまだ3市村で170世帯346人が避難生活を余儀なくされているという。
県などによると、崩壊土砂量は紀伊半島全体で戦後の豪雨被害で最大となる推量約1億立方メートル。そのうちの約9割に当たる8600万立方メートルが県内で発生したという。あらためて被害の大きさを思い知らされる。
十津川村では“新集落構想”も検討されているが、「先祖の墓」を理由に、移転をためらう村民が多いという。先祖代々の土地を大事にする思いが、どこよりも強いのだろう。
墓の手入れ、管理の問題をどうクリアしていくのか。住民の先祖を思う熱い気持ちを大事にしながら、復旧復興へと一歩ずつ進んでほしい。(恵)
宇陀などの山間地域の田んぼはかなり色づいて、実りの秋へと移りゆく時節の到来を教えてくれる。
一方、県南部では、台風12号による豪雨被害から1年を迎えた。死者14人、行方不明者10人という甚大な被害だったが、復旧工事が進む一方で、いまだ3市村で170世帯346人が避難生活を余儀なくされているという。
県などによると、崩壊土砂量は紀伊半島全体で戦後の豪雨被害で最大となる推量約1億立方メートル。そのうちの約9割に当たる8600万立方メートルが県内で発生したという。あらためて被害の大きさを思い知らされる。
十津川村では“新集落構想”も検討されているが、「先祖の墓」を理由に、移転をためらう村民が多いという。先祖代々の土地を大事にする思いが、どこよりも強いのだろう。
墓の手入れ、管理の問題をどうクリアしていくのか。住民の先祖を思う熱い気持ちを大事にしながら、復旧復興へと一歩ずつ進んでほしい。(恵)