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国原譜

店のカウンターのガラスケースにズラリと…

 店のカウンターのガラスケースにズラリと並ぶ金属製のパイプ。そして約20銘柄が書面で紹介―25日付本紙社会面での「脱法ハーブ」販売店ルポは、生々しかった。

 「このパイプで吸うのか」と問う本紙記者に対して店員は「いやっ。一応、お香ですから」と、答えている。「一応」という、このあいまいな存在・位置付けが、結果的にこうした商品の流通を促し、若者の好奇心につけ入るスキを与えているように感じた。

 売る方も買う方も、軽い気持ちで扱っているが、専門家によれば「効果は大麻と似ているが、大麻より強い依存性がある」というから恐ろしい。

 脱法ハーブについては、幻覚作用などを引き起こし、吸引による交通事故や健康被害などが、全国各地で報告されている。

 7月1日から、脱法ハーブ成分など9物質が、新たに薬事法に基づく「指定薬物」として規制対象になるというが、“即効性”はあるのだろうか。

 大阪市の橋下市長は、府と連携して条例制定など独自の規制強化に乗り出すという。大阪だけでなく、全国の自治体が共同歩調で取り組むべき課題といえよう。(恵)

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