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国原譜

京都で起きた2件の暴走事故は起こるべくして…

 京都で起きた2件の暴走事故は起こるべくして起きたのでははないか。事後の警察の対応をみて思った。綱紀の緩みというか甘さが漂う。

 京都といっても祇園と亀岡では都市と郡部で生活環境が違うはずだが、猛スピードで歩行者をはねた点、多くの死者が出たこと、運転者が若者だったという点で共通する。

 しかも12日の事故では当日夜に府警本部長以下が宴会を開き、交通部長も一杯やったらしい。23日の事故では警察が加害少年の父親に被害者の連絡先を教えていた。

 事故に巻き込まれた人や遺族の怒りは収まらない。「どちらを向いて仕事をしているのか」ということだろう。わが県警にも県民サービス課はあるが、京都のサービスは過剰だ。

 遠くは御所の警護から、また新選組の市中見回りといった歴史と伝統があるのかどうか知らないが、府警の対応は時代感覚からずれている。安全意識も希薄なのではないか。

 昨日も群馬の高速道路で7人死亡のバス事故があった。もって「他山の石」とするには痛ましすぎるが、取り締まりや規制の側の姿勢も問われることを肝に銘じたい。(コ)

 

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