注目記事山下県政 世論調査の全結果掲載

国原譜

前田武志国交相の進退問題で野党側がきの…

 前田武志国交相の進退問題で野党側がきのう、参議院に問責決議案を提出した。可決は避けられないようだ。

 昨年9月の大臣就任以来、東日本大震災の復旧や、台風12号による豪雨被害に見舞われた本県をはじめ、和歌山、三重3県の災害復旧にも迅速に行動し、被災地への手厚い支援に心強さを感じた県民も多かったと思う。

 旧建設省出身の保守系政治家でありながら、「政治改革」を掲げ羽田孜氏らと行動し、主流に乗ることなく苦難の道を歩んだ。

 群馬県の八ツ場ダムの建設問題など、民主党政権の微妙な問題も慎重に手順よく取り組んでいたから“素人発言”で野党に揚げ足を取られることもなかった。

 だが、「好事魔多し」。岐阜県の下呂市長選での支援依頼問題でみそがついた。公選法に抵触する認識がなく、義理堅い性格が裏目となったのか。

 しかし、前田大臣は自身で文面にサインをしたというから、軽率のそしりはまぬがれない。大臣たるもの、順法精神の体現者でなければならない。国会で言行が問われるのもそのためだ。職務続行が果たせるのか、厳しい立場となった。(水)

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