特集奈良の鹿ニュース

国原譜

どうにも暗い話題ばかりが多い。わが国では…

 どうにも暗い話題ばかりが多い。わが国では東日本大震災や台風12号豪雨災害、福島第1原発事故などが主なものだが、外患も多い。

 昨年の中国漁船衝突事件の記憶もまだ新しいが、今度は韓国海洋警察の隊員が中国漁船員に殺傷されるという事件が起きた。両国民の感情悪化が懸念される。

 韓国海洋警察庁は中国漁船の取り締まり強化への決意を表明。わが海上保安庁も、一連の事態を受けて日本の海洋主権を守るために動かざるを得ないだろうという見方が強まりそうだ。

 ただ、東アジアの秩序と繁栄を維持していくための中心軸と言うべき日中韓3国が、角を突き合わせていていいものか。ナショナリズムをあおっている場合ではあるまい。

 暗い時代ほど、権力を握っている者は国民の目を外に向けさせると言われる。いくつもの例が歴史上にあり、わが国民もたくさんのことを教訓として学んできたはずだ。

 荒井正吾知事が音頭をとったと言っていい「東アジア地方政府」という視点は堅持したい。この地域の将来をより良いものにするために、県民の自覚をあらためて求めたい。(北)

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