今月8日は日本が真珠湾を攻撃、米英に宣戦布告した日でもあり、70年となる。太平洋戦争を実際に体験した人たちも少なくなり、高齢化した。

　NHKの朝のドラマ「カーネーション」でも、きのうの番組のなかで、開戦を報じる臨時ニュースを家族が聴く場面があった。あの戦争によって、今の日本の姿がある。

　戦後生まれの団塊の世代さえも、定年となり、戦争ははるかな昔となったが、政治も経済も行き詰まりをみせるなかで、しっかり見直さなければならないだろう。

　そんな時に、一川保夫防衛相の更迭を求める声が大きくなっている。米軍普天間基地問題を抱える沖縄に対する認識の欠如は、問われて当然のことだ。

　政権交代した民主党は、鳩山元首相が「最低でも県外」と言い切り、それをホゴにした。約束を破った沖縄県民だけでなく、国民の信頼も失った。それだけに慎重な対応が求められていた。

　一川防衛相への参院での問責決議案可決の公算が大きくなっている。居座れば参院軽視で、さらに支持を失う。そういえば馬淵澄夫・国交相(当時)も居座った。(治)