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国原譜

大阪市長と府知事のダブル選挙を制した「大阪…

 大阪市長と府知事のダブル選挙を制した「大阪維新の会」の衝撃は、県政界にも激震が走っている。お隣の選挙だと、傍観できないからだ。

 当選後の会見で橋下徹代表は、大阪の都構想実現のために、国政選挙で50人を超えたいと語った。近畿一円で出すというから、当然県内選挙区もその対象となる。

 大都市を抱えた兵庫県や京都府と違って、「阪奈は一体」とされるほど緊密だ。ましてや寝に帰るだけの「奈良府民」といわれる新住民が多いのも事実だ。

 既成政党と戦った今度の府知事選挙の結果をみれば、大阪の全選挙区で維新の会が勝ってもおかしくない。4月の統一地方選における府議選の時にも、その兆候はあった。

 それだけに、維新の会の動向を注目したい。2年前の民主ブームによる政権交代の時とは、様相を一変している。現職にとっても、民主と自民の対決ではすまないことになる。

 思うに、小選挙区制度の問題がここにある。誰が政治家としてふさわしいのか。ではなく、政党を選ぶ選挙になっているからだ。選挙制度を変える時がきているのではないか。(治)

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