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国原譜

昨日の午前中、JR大和路線は大和小泉―奈良間で…

 昨日の午前中、JR大和路線は大和小泉―奈良間で車両点検のため、振替輸送が行われていた。鉄道にはたまに起こる事態だが、安全・危機管理対策ができているので、大きな混乱もなく運行再開を待つことになる。

 だが、今回中国で起きた高速鉄道の事故は、こうした非常時の対策が全くなされていなかったように思える。日本から中国への旅行者も多いので、とても無関心ではいられない。

 報道を見て感じたのは、かの国では人命救助より運行再開の方が優先課題だったようで、大事な証拠物件がショベルで壊され、一度は穴に埋められたことは世界中の人々にとって「想定外」の事態だった。当初、事故原因とされた落雷説も、天災で片付けたいという当局の意志が働いたとされる。

 過密ダイヤ、運転士の“促成栽培”による経験不足、そして何より安全・危機管理対策の欠如が悲劇を招いたように思う。

 かつて「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」という交通安全標語があったが、広い意味で公共交通機関の安全運行への戒めともいえる。

 国家の威信より人命優先、安全第一だ。(恵)

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