少し前から、首相補佐官の馬淵澄夫衆院議員(県1区選出)の仕事ぶりやマスコミ対応について「一体何をしているのか動向が不透明」といった指摘がなされてきた。多忙を理由に会見は拒否しながらも県内の首長とは面談するといった対応ぶりだった。

　18日には選挙区の奈良市内でシビックミーティングを開き、支持者ら約350人を前に原発対応など近況報告して健在ぶりを見せた。

　復興財源としての消費税増税には明確に反対の立場を示し、長期的な視野での国債発行で賄うべきとの姿勢を示したのが印象的だった。

　その馬淵氏の政治資金管理団体などに献金していた情報処理サービス会社「ソフトウエア興業」(東京)の関連企業が、法人税約1億1000万円を脱税したとして、関連会社の実質経営者(ソフト社社長)ら4人が東京地検特捜部に逮捕された。

　政治資金収支報告書によると、平成21年分に社長から20万円が個人献金されていた。既に返金したというが、民主党には献金がらみの話が多すぎる。

　今回は自民党議員にも渡っていて、政治とカネの不透明さは増幅するばかりだ。(恵)