国原譜
統一地方選前半戦の余韻が残るなかで、まも…
統一地方選前半戦の余韻が残るなかで、まもなく後半戦となる。東日本大震災の影響で選挙の様相を変えた。余震が続き、原発の不安が消えていない。
隣の大阪は、府議選で、橋下知事率いる政党が過半数を占め、新人が大量当選した。かつての小泉首相による郵政選挙や、民主旋風による政権交代選挙を思い出す。
しかしながら、こうした数の論理は、どんな道をたどったか。素人集団の悲しさから、個々の資質を問われ、次の選挙で政党として厳しい審判を受けている。
今度の大阪もそうだが、ムードが先行した近年の選挙が気になる。橋下知事は府議選で約束した「大阪都」構想を白紙とした。投票した有権者はどう考えたらよいのか。
一部にムード的なものはあったが、奈良県は、知事選も県議選も、大勢には大きな変化はなかった。県議選では新旧交代はあったが、議員経験のない新人の当選は、わずか2人。
知事をはじめ県議の皆さんには、県政の課題にじっくり取り組んでもらいたい。関西広域連合については論議すればいいが、それが県民生活の第一課題とは思えない。(治)
隣の大阪は、府議選で、橋下知事率いる政党が過半数を占め、新人が大量当選した。かつての小泉首相による郵政選挙や、民主旋風による政権交代選挙を思い出す。
しかしながら、こうした数の論理は、どんな道をたどったか。素人集団の悲しさから、個々の資質を問われ、次の選挙で政党として厳しい審判を受けている。
今度の大阪もそうだが、ムードが先行した近年の選挙が気になる。橋下知事は府議選で約束した「大阪都」構想を白紙とした。投票した有権者はどう考えたらよいのか。
一部にムード的なものはあったが、奈良県は、知事選も県議選も、大勢には大きな変化はなかった。県議選では新旧交代はあったが、議員経験のない新人の当選は、わずか2人。
知事をはじめ県議の皆さんには、県政の課題にじっくり取り組んでもらいたい。関西広域連合については論議すればいいが、それが県民生活の第一課題とは思えない。(治)