今度の統一地方選で改選される県議会の最後の議会が始まった。知事も改選されるので、骨格予算ではあるが、しっかり論議を進めてもらいたい。

　各市町村でも、次々と新年度予算が発表されており、3月議会で審議される。国の予算がどうなるか、不透明なだけに地方にとっては頭が痛い。

　どことも財政事情が厳しいことから、そのやり繰りも大変だ。しかしながら、机上の論理で、バッサリと切るような愚は避けねばなるまい。そこを監視するのが議員の役目でもある。

　近く発表されるとみられる奈良市の新年度予算。まさか否決された総合計画案の内容が、そのまま盛り込まれるようなことはあるまい。統一選とは関係ないから、論戦を期待したい。

　「予算は市民生活に直結している」との論理で、あいまいにすることは許されない。それだけに臨時議会で、不可解さが残った公明党の対応に注目する。

　住民本位、弱者の味方であるはずなのに、今回のように疑問がつくのはいかがなものか。地方とはいえ、国で対決姿勢を示している民主党と、どう違うかを見ていきたい。(治)