「仕事を一区切りつけたのと、あとは自分探しです」と看護師の女性が答えていた。ニュージーランドへの語学留学説明会を報じたニュースだった。

　語学ブームは衰えない。特に英語はパソコンとともに現代人の必須科目。学習指導要領の改訂で4月からは小学5、6年生の英語授業も本格化する。

　日本語もろくにできないのに英語でもなかろうという意見もあるが、制度は人を規定する。国際化の流れは止めようがないし、外国語が堪能であることは有利に違いない。

　なにせ、英語を「社内公用語」とする企業が現れる時代だ。上司の指示も、食堂のメニューも全て英語となれば、会話ぐらいできないと死活問題でもある。

　そんなことも背景に、今回のニュージーランド地震に遭遇した多くの日本人語学留学生の災難があるのだろうか。同じ行くなら、経費がかかっても環境の良いところへというのが人情。

　行ったことはないが、彼の地は風光明美で気候が良くて、生活費が安く、治安が良いという。好事魔多し。行方不明者の中に、奈良女子大生がいたと分かった。無事救出を祈るばかりだ。(コ)