スーパーや百貨店では、冬物商戦が活発だ。台所用品コーナーには、土鍋やタジン鍋が並び始め、食品売り場には「寄せ鍋」「ちゃんこ鍋」「豆乳鍋」と銘打った本格だしの販売も目立ってきた。

　気象庁によると、12月は例年より寒いらしい。鍋を楽しむのにちょうどよい季節とばかりに、このところ、だし作りを省略する出来上がっただしを買い求めては鍋を楽しんでいる。

　ところで、自民党県連の新会長に前衆院議員の奥野信亮氏が就任したが、新執行部体制が注目される。人事につまずきはつきものだが、四方八方に気を配ってばかりもいられまい。

　奥野さんには、党員の率直な声を受け止めて、来春の統一地方選挙に向けて、新鮮なメッセージを発信してもらいたい。

　政党人事と鍋を同列に扱ってはおしかりを受けそうだが、素材の味を良くするのも悪くするのも「だし」次第と思う。もったいないからといって、酸味の出た古いだしが混ざれば、鍋全体の味は落ちる。

　幸い、奥野さんは「清新さ」を目指すという。やる気のある若手も起用し“ニュー自民党県連”のアクションを期待する。(水)