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国原譜

新戦力を選ぶプロ野球のドラフト会議。今年…

 新戦力を選ぶプロ野球のドラフト会議。今年は大学生を中心に注目選手が多い中、県関係でも天理大学の小山投手が巨人から4位指名を受けた。

 同大は阪神大学野球連盟の秋季リーグで苦しみながらも1部残留を決めたばかり。初のドラフト指名選手を出し、関係者の喜びもひとしおだろう。

 そして記者会見で小山投手と固く握手した中村監督。彼自身もまた天理高校で県勢初の甲子園優勝を達成し、2位指名で近鉄に入団した元プロ野球選手。当時の思い出がダブったに違いない。

 周囲から祝福を受けて希望に燃える小山投手。ただプロの世界の厳しさは中村監督も熟知している。その中で自分の力をどう発揮していけるのか。

 球界一の名門チームだけに競争は激しいが、このまま巨人に入団が決まるなら、原監督が今年のドラフトは百点と評したのが、中央大学の沢村投手だけのことではないことを証明してほしい。

 苦境を乗り越え今季、近畿学生野球リーグ1部を制した奈良産業大学。帝塚山大学や奈良教育大学、奈良大学も含め各大学野球部の活躍が県民に元気を与えてくれそうだ。(松)

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