募集「悩み」や質問募集 僧侶3人がお答えします

国原譜

ネット社会の恐怖をまざまざと示したのが…

 ネット社会の恐怖をまざまざと示したのが、大阪地検特捜部の主任検事によるデータ改ざん事件だ。検察の威信を揺るがす大問題だ。

 それよりも、国民がいつ冤罪(えんざい)事件に巻き込まれるかと思うと、その方が恐ろしい。フロッピーディスク(FD)のデータを、都合のよいように書き換えた。

 分秒単位まで記録されている「日時」が、簡単に書き換えることができるのなら、証拠にならない。日々の暮らしでも、携帯電話の着信履歴などを参考にして、社会生活が成立している。

 都合の悪いことを書き換え、あるいは削除することが可能なのがネット情報だ。それだけに、今度の仲川元庸・奈良市長がかかわった「軍港問題」は徹底解明が必要だ。

 横須賀市を訪問して、「軍港めぐり」をしたことを、なぜ隠そうとするのか。横須賀市長の日記を、50日以上もたってから書き換える意味は何なのか。

 あまりにも不自然すぎる。今は「横須賀市の判断」で改変したと言っているが、改変の理由が薄弱だ。閉会後に議員から「継続して徹底解明する」との言葉を聞き、期待している。(治)

特集記事

人気記事

  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド