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国原譜

看板さえあれば当選といわれるほどの民主党…

 看板さえあれば当選といわれるほどの民主党旋風が吹き荒れた、あの政権交代から1年が経過した。国民は変化を求めたはずだが、何が変わったのか。

 いくつか変化はあったが、生活実感としては悪くなった感じだ。先の参院選で、1年の評価が下されたが、敗北の責任論はどこかへいってしまった。

 それどころか、円高、株安の経済危機にもかかわらず、党首選の名を借りた権力闘争の最中だ。菅首相と小沢前幹事長の一騎打ちの様相を見せ、日増しに激しくなっている。

 共同通信をはじめとした各社の世論調査は、菅氏支持が圧倒している。その中身は積極的な「菅支持」ではなく、「小沢さんでない人」という、消極的なものだ。

 まるで自民党の総裁選を見ているような思いだ。代表選はあす告示され、それぞれが何をするのか、どんな日本にするのか語るだろう。そこで評価も変わるはずだ。

 それにしても1年は早かったし、劇的に何かが変わったようには思えない。首相選びの「有権者」である県選出の党所属の国会議員と、地方議員、党員らの責任は大きい。(治)

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