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国原譜

堺屋太一さんの本紙連載小説「3人の二代目」…

 堺屋太一さんの本紙連載小説「三人の二代目」は、時期的には終盤のまとめに入るはずだが作家の筆は縦横に走り、先が読めない。

 毛利輝元、上杉景勝、宇喜多秀家ら2代目武将の栄光と苦悩を描くという触れ込みで、昨年9月に始まり間もなく1年。今、本能寺ノ変のあと秀吉が着々と天下取りの道を画策している。

 信長、秀吉、家康ら大方の評価が固まった天下人でなく、2代目ゆえの苦しみと難しさを描くことで今日の課題も見つめようというのが狙いらしい。

 天下人といえば、鳩山、菅、小沢といった代わり映えのしない人物が紙面をにぎわせている。来月1日の民主党代表選へ出馬を目指す菅直人首相に、小沢一郎前幹事長が挑む。

 昨年の衆院選で民主党が過半数を制し、政権交代してちょうど1年。振り返って、選挙民が民主党に託したのは何だったのかと問い直さざるを得ない。

 新政権ゆえの苦しみと難しさを言う時期は過ぎた。数に頼んで、どれだけ政策を実行できたのか。秀吉、家康とは言わぬ。せめて輝元、景勝、秀家らの知略、胆力、清廉さ、迫力と粘りを見せてほしい。(コ)

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