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国原譜

本紙の連載でおなじみの浄土宗正福寺(香芝…

 本紙の連載でおなじみの浄土宗正福寺(香芝市今泉)住職の別府空由師が4冊目のエッセー集「覚者の風韻(さとりのひびき)」(奈良新聞社刊)を近く出版される。

 宗教的感性に基づいて、天地、宇宙、生命などの法則を独自の視点で解き明かそうという試みの一つの集大成ともいえる。

 大和盆地に今も根付く古代の人々の「叡智(えいち)の跡」をたどり、今回は元伊勢、熊野、伊吹山、淡路島、伊勢をラインで結ぶ「五芒星(ごぼうせい)」の旅での神秘体験が語られる。

 同書に出て来る「もったいない、ありがたい。今日一日のおかげさま、アマテラスさんのおかげ、お天道さまのおかげ」というくだりは、師の祖母がよく口にしていた言葉という。

 物を大切にせず、無駄の多い生活を続け、感謝の心を忘れがちな現代人にとっては胸にしみる言葉だ。温暖化など地球規模での「悪循環」を何とかしたいと願う師の思いが、同書には詰まっている。

 出版を記念した講演会が、24日(土)に奈良市のなら100年会館中ホールで開かれる(入場無料)。詳細はHPその他を参照されたい。(恵)

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