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縄文の大規模クリ園? - 橿原・観音寺本馬遺跡

2010年2月27日 奈良新聞

観音寺本馬遺跡で見つかった縄文時代のクリの根株=平成20年11月28日、橿原市観音寺町

 橿原市観音寺町の観音寺本馬遺跡で、縄文時代晩期中ごろ(約2800年前)のクリの根株が25本確認され、市教育委員会が26日発表した。約80メートル四方の範囲に集中しており、食用などのために栽培していたとみられる。縄文人が管理したクリ園の可能性があり、稲作前の植物栽培を考える資料として注目される。

 京奈和自動車道建設に伴い、平成20、21年に約5000平方メートルを発掘調査。河川が氾濫して堆積した砂に埋まった状態で、68本の木の根株や大量の倒流木が見つかった。

 細胞分析で木の種類を特定したところ、根株のうちクリが25本と最も多く、80平方メートル四方にクリだけがまとまって植生した部分があった。木の大きさは大半が直径50センチ前後で、推定樹高は20~30メートル、樹齢70、80年と考えられる。

 縄文人は、食用や建築材としてクリを利用していた。静岡県坂田北遺跡などでクリの根株が出土したが、今回ほど大規模なクリ林の実証報告は初めてという。

 ほかにはクルミやカヤ、トチノキなど20種類以上の根株があり、周囲に豊かな森が形成されていた。市教委の平岩欣太主任は「燃料材などを伐採した後にクリを植えて食料を獲得したとも考えられる。縄文時代の農耕を見直すきっかけになる」と話している。

 現場は既に埋め戻されており、発掘調査成果は同市川西町の市千塚資料館で、きょう27日から始まる展示「かしはらの歴史をさぐる17」で写真パネルなどで紹介する。

 3月13日午後1時半から調査報告、同2時半から講演会「縄文時代の食料を考える―観音寺本馬遺跡の埋没林をめぐって」(奈良文化財研究所・玉田芳英氏)がある。先着50人。

 入館料大人100円、高校生・大学生70円、小・中学生50円。午前9時~午後5時。原則月曜休み。問い合わせは市千塚資料館、電話0744(27)9681。

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