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国原譜

古都奈良の娯楽文化の殿堂として県民に親し…

 古都奈良の娯楽文化の殿堂として県民に親しまれてきた奈良市角振町の映画館「シネマデプト友楽」が、きょうの営業を最後に閉館する。

 昭和17年に「奈良ニュース映画館」として開業。実に68年という長きにわたって三条通の大きな建物として、ある意味「街の灯」としての活躍を続けてきた。

 入社して5年目のころ同期入社のS君に誘われ、彼が当時ファンだった原田知世主演の映画「天国にいちばん近い島」を一緒に見に入ったことを思い出した。1980年代の青春の思い出も、「斜陽」化した映画産業を取り巻くさまざまな環境の変化という「風」と共に去りぬ、といったところか。

 同館の歴史的な功績については8面の特集に詳しいので、そちらをご覧いただきたい。感謝を込めた最後のラインアップには、奈良でロケがあった「学校」が含まれている。

 それにしても、いろいろな分野で小さくてもいい仕事をする会社や店が、大手資本の進出に飲み込まれていく現状を何とか変えられないものか。

 さりとて、友と楽しんだ思い出は消え去ることはない。「さらば友(楽)よ」。(恵)

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