特集2024年春の高校野球奈良大会速報

国原譜

表面的には静かな選挙戦のようだ。生駒市長…

 表面的には静かな選挙戦のようだ。生駒市長選も、投票日まであと3日。現職に2新人が挑む構図で、デッドヒートを繰り広げている。

 4年前、当時の現職に大差で勝った山下真市長が、今度は追われる立場だ。この4年間の仕事ぶりが審判されるが、大きな問題はまったく進んでいないだけに、苦しい戦いだ。

 新人は、前市議の樋口清士氏と、大学名誉教授の溝川悠介氏の2人が、この閉塞(へいそく)した状況を打破しようと訴え、支持を広げている。

 山下氏は、当選直後に奈良市に転居したことが痛手となっている。全国の自治体で、その自治体に住んでいない首長などいない。奈良市に2人の市長が住んでいることになる。

 日々の暮らしを生駒市を拠点として生きる市民にとっては、納得のいかないものだった。大阪に通い、生駒は寝るだけの街とする、新住民らとの意識のズレがある。

 大逆転に向けて樋口氏と溝川氏が猛追している。静かに見えるようだが、この4年間を見てきた市民の熱きものを感じる。変わるのか変わらないのか、今年初の選挙に注目したい。(治)

特集記事

人気記事

  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド