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国内最多銅鏡81枚 - 卑弥呼と関係か【桜井茶臼山古墳】

2010年1月8日 奈良新聞

「正始元年」の紀年鏡と一致した「是」の字が残る三角縁神獣鏡の破片

 初期ヤマト政権の大王墓とされる、桜井市外山の大型前方後円墳・桜井茶臼山古墳(3世紀末~4世紀初め)で、国内最多となる81枚以上の銅鏡が副葬されていたことが分かり、県立橿原考古学研究所が7日、発表した。鏡の形式も最多となる13種類以上で、「卑弥呼の鏡」説もある中国・魏の年号入りの「三角縁神獣(さんかくぶちしんじゅう)鏡」もあった。「邪馬台国論争」にも影響を与える古代鏡研究の貴重な資料になりそうだ。

 昨年実施した60年ぶりの再調査で、石室内の土中から銅鏡片計331点が出土。最大縦11.1センチ、横6.3センチで、多くは1~2センチの細かな破片だった。盗掘時に割られたとみられ、完形品や本来の位置を保った遺物はなかった。

 過去に見つかった53点を含む破片計384点を調べたところ、81枚以上の鏡があったことが判明。国内最多だった平原遺跡1号墳(福岡県)の40面を大きく上回ることが分かった。

 13種類以上の後漢から三国時代の中国産や国産の鏡を確認。半数近くが直径20センチ以上の大型鏡で、国内最大級の内行花文鏡(直径約38センチ)もあった。黒塚古墳(天理市)などに比べ、三角縁神獣鏡以外の鏡が多かった。

 また、「是」の字が残る破片(縦1.7センチ、横1.4センチ)を3次元計測した結果、「正始元(240)年、陳是作鏡…」との銘文が入った蟹沢古墳(群馬県)の三角縁神獣鏡と一致。正始元年は邪馬台国の女王・卑弥呼の使者が帰国した年とされ、魏から贈られた「銅鏡100枚」の一つとする説も。県内での出土は初めてで、今後、専門家の論議を呼びそうだ。

 同研究所の菅谷文則所長は「日本国家初期の『最高の王』の力を示す成果。今までの理論を超えた鏡の組み合わせで、今後は広い視野を持つことが必要だ」としている。

 このほか、ガラス製管玉や石製品なども見つかった。遺物は13日から31日まで、橿原市畝傍町の県立橿原考古学研究所付属博物館で展示される。

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